2027年度から始まるGX ZEHとは?!

2026.02.12
コラム

2027年度から始まるGX ZEHとは?!

なぜ今、ZEHからGXへと進化するのか?

 現在、環境省、経済産業省、国土交通省の三省連携で、ネット・ゼロ・エネルギーハウスいわゆるZEH性能の住宅づくりで推進されています。
 ZEHは高い断熱性能、省エネ設備、太陽光発電などを組み合わせ、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロ以下にする住宅です。快適な室内環境を保ちながら、光熱費削減や災害時の電力確保、脱炭素社会への貢献が期待され、2030年の新築標準化を目指し普及が進められています。
 これまでは、このZEHが省エネ住宅の代表格でしたが、国はこれをさらに進化させた「GX ZEH」という新しい基準を準備中です。今年2月内には今年度2度目の委員会が開催され、26年度にまとめられたものが、27年度より新基準として登場する見込みです。

GX ZEHが目指す3つの柱

 以下の3つの観点から、2030年代後半に広く普及が期待される住宅として定義が検討されました。

  • 2050年の目標達成を牽引する省エネ性能
  • 自家消費拡大措置を通じた住戸単位でのエネルギー自給率の向上
  • 再生可能エネルギー設備設置に係る条件の見直し

 最近よく耳にするグリーントランスフォーメーション(GX)という言葉。これは、エネルギーや産業、そして私たちの暮らしを、脱炭素を前提に根本からつくり変えていこうという国の大きな方針です。このGXとZEHを掛け合わせたものが、GX ZEHとなりますが、結局これまでのZEHと何が変わるのでしょうか。
 GX ZEH の定義は2027年4月以降に適用が見込まれ、戸建住宅にはGX ZEHシリーズとして、年間の一次消費エネルギー量に応じて、様々バリエーションが登場予定です。
 総じて「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」とされています。
 つまり、これからの家は「電気をただ消費する」から「電気を操りエネルギーの収支をゼロにする」ということです。実は太陽光発電や蓄電池を搭載した住宅を販売する住宅会社は増えており、この流れは本格化しています。

従来のZEHとの決定的な違い ―― 「±ゼロ」から「賢く制御」へ

 ではZEHとGX ZEH、何が違うのか?これまでのZEHは「使うエネルギーを太陽光などでつくって、年間で±ゼロにする家」という考え方でした。一方で、GX ZEHは一段上の住宅づくりとして、単に電気代を相殺するのではなく、より高い断熱性能×高効率設備 ×再エネ活用×エネルギー制御を組み合わせ、暮らしているだけで環境負荷が下がる家を目指します。

 GX ZEHで特に注目されているのが、次の3つです。
1.断熱・省エネ性能は将来の基準
 2050年のカーボンニュートラルを見据え、ZEH以上の断熱性能が前提になります。夏も冬も快適で、エアコンに頼りすぎない家になります。
2.太陽光は「売る」より「使う」
 これからはつくった電気を自分の家で使う(自家消費)ことが重視されます。
3.蓄電池・HEMS・V2Hが“当たり前”に
 GX ZEHでは、蓄電池で電気をため、HEMSで家全体の電気を賢く制御、V2Hで電気自動車を家の電源として使うなど、エネルギーの更なる利活用の仕組みが、住宅に標準装備となっていきます。停電時にも安心で、電気代の安定、そして環境への貢献、これらを同時に叶えてくれる住宅となります。

未来の資産価値を守るための「賢い家選び」

 これから家を「建てる」または「買う」人へ伝えたいことは、GX ZEHが環境にいい家というだけでなく、将来の光熱費・快適性・資産価値を守る基準でもあるということです。
 これからの家選びは「どれだけ省エネか」より、「どれだけ賢くエネルギーを使えるか」そんな時代に入っていきそうです。

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