最も発電が期待できる季節とは?
- 2021.05.15
- コラム
コロナ禍で2度目の春を迎えました。
テレワーク、外出自粛を余儀なくされる中、期待を裏切らないのが太陽光発電の売電です。
こんな時だからこそ、改めて発電モニターに見入ってしまう方も多いのではないでしょうか?
さて、今回は一年間で太陽光発電の最も発電が期待できる季節について説明したいと思います。
「そんなの日照時間が長い夏場に決まってる!」と思っている方も少なくないはずです。
最も発電できる温度とは?
実は、太陽光パネルはシリコンから作られるセルというものから構成され、そのセルが光を受けることで発電する構造となっています。
しかし、セルは熱に弱く、高熱が加わると発電が低下してしまいます。
メーカーでは太陽光パネルの性能表示として、測定時パネルの温度が25度であることが国際的に定められています。
この25度というのは、太陽光パネルがもっとも効率よく電気を生み出すことができるパネルの表面温度なのです。
それ以上温度が上ると、発電量は落ちてしまいます。
季節ごとの発電量について
表面温度25度で最大となる太陽光パネルの発電効率ですが、それより1度上昇する毎に発電量は0.5%ずつ低下していくと言われます。
つまり、日射量の多い夏が一番発電効率が良いと思われがちですが、真夏の30度を超えるような気温の中では、太陽光を直に浴びたパネルの表面は最大で70~80度まで上昇することになり、通常よりも35〜40%近くも発電量が低下してしまうことがあるのです。
では、逆に気温の低い冬場はどうでしょうか?
陽に当たり続けるため、冬場であってもかなり熱い環境に置かれることになります。
太陽光が当たることはもちろん重要なのですが、同時に起こる高温が知らないうちに発電効率を下げている可能性があります。
加えて、当然日射時間が少ないことも、冬場が最も発電するとは言えない理由にもなります。
最も発電する季節は?
その結果、太陽光パネルの発電量が最も安定するのは、夏でも冬でもなく、春だと言われています。
3〜5月あたりだと日射時間も長く、晴天も多く、雨が少なく、その上気温も穏やかなため、梅雨に入るまでが一番大きな発電を見込むことができるのです。
このように、太陽光の発電を考えた時、どうしても日射時間の長い夏を想像しがちですが、実際は春が発電量のピークとなります。
だからこそ、春にシステムのトラブルなどが発生すると、生涯発電において大きなマイナスとなってしまいます。
発電の機会を損失しないためにも、何か違和感を感じることがございましたら、下記までお気軽にぜひご相談ください。