設置する前は、太陽光発電の年間発電量を予測!
- 2021.07.15
- コラム
7月に入り、暑さも本格的になってきました。コロナウイルスが未だ猛威を振るう中で、二度目の夏となりますが、蒸し暑い中のマスク生活には嫌気が差しますね。
こういう時期は家に籠ってクーラーをかけて涼しく快適に過ごしたいところですが、当然ながら春秋に比べると電気代はどんどん嵩んでしまいます。
そこで登場するのが我らが太陽光発電システムです。
自家消費することで「夜につけっぱなしは勿体無いなぁ」、「これくらいの暑さなら扇風機で我慢しよう!」といった、電気代をいちいち気にして行動することなく快適に過ごす事が出来ます。
発電シミュレーションとは
さて、前述のように太陽光発電で自家消費するためには、設置前に重要な『発電シミュレーション』というものが必要になります。
どれだけ発電するか理解せずに設置した後に「全く発電できてない」では困りますよね。
そういったことにならないよう、当社はお客様の屋根形状や方角、システムの容量などから、年間でどれだけ発電するのかシミュレーションを行っているのです。
今回は、どのような計算で求められているのか解説したいと思います。
発電シミュレーションの計算方法
太陽光発電システムの年間での予想発電量は、下記のように求めることが一般的です。
年間発電量(Ep)=H×K×P×365日÷1
H、K、Pはそれぞれ次の通りです。
H:設置面の1日あたりの年平均日射量(kWh/日)
K:損失係数
P:太陽光発電システムの設置容量(kW)
1:標準状態における日射強度(kW/㎡)
なお、Hは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称NEDO)のHPにある「日射量データベース 閲覧システム」 で調べることができます。
例えば・・・
では、少し解りにくいので、太陽光発電協会が出している東京での算出例を見てみましょう。
【東京 システム容量3kW 方位角は真南 傾斜角30°の住宅太陽光発電システムの場合】
年間発電量=3.74×0.73(仮)×3.0kW×365日÷1kW/㎡
これを計算すると約3,000kWhが年間発電量の予測値となります。
(財)省エネルギーセンターHP「総合エネルギー統計 平成15年度版(平成12年度国勢調査ベース)のデータでは、4人家族での平均年間消費電力量が約5,500kwhとされているので、これを大きく賄える発電量ということが判ります。
ただし、実際の日射量は、平年値とは異なることも当然あり、また採用機器の種類、設置環境も周囲の障害物による影の影響などを受け係数も異なることなどから、あくまでも予想値として算出されます。
まとめ
当社ではお客様毎に、各地の過去日射量データを加味した上で、最適なご提案をさせていただきます。 ご自宅の屋根にどの程度太陽光発電システムが搭載可能なのか、また年間の発電量はどれくらいになるのか等、お気軽にお問い合わせください。