今年度、太陽光買取価格17円/kWの申請期限に注意!
- 2022.09.15
- コラム
ロシアとウクライナの戦争に端を発し、世界的な資源問題から石油や液化天然ガスの価格が高騰しています。これによって、我が国の電力料金も値上げが続いています。
そんな中、お日様の光だけで発電する太陽光発電システムは、設置さえすれば晴れの日には発電し、家庭にたっぷり電気を供給してくれるため家計の強い味方になりますね。この発電した電気を宅内で利用することを「自家消費」と呼ぶのですが、使いきれなかった太陽光発電システムの電力を、電力会社が買い取ってくれるという法律も存在します。これを「FIT」と呼びます。
FITとはFeed-in Tariffの略で固定価格買取制度のことを指します。その価格を基に設置した年に応じて、余った余剰電力を販売することができるのです。
買取価格の推移
その制度にのっとり、太陽光発電が生んだ電力を買電するために、所有者は認定を取得する必要があるのです。
買取価格は算定委員会により毎年下がる方向にあり、過去の買取価格を見てみると、住宅用の太陽光発電システムによる発電を売電する場合、2012年は42円/kWhだった買取価格が、2020年度には21円まで下がり、21年度は19円、そして今年度は17円となっています。10年で半分を下回っています。
太陽光発電設置を検討中の方は、早い方がいい!?
このように、年々買取価格は下落しているため、太陽光発電を設置しようと考えている人はできる限り早期に認定取得に動く方が、高い売電契約で電力会社と締結できるということです。もし、この認定が次年度のものになってしまうと、売電できる10年間で大きな損失となってしまうのです。
2022年度以降の価格表(調達価格1kWhあたり)
1kWhあたり調達価格等/基準価格※1 | ||||
入札制度適用区分 | 50kW以上 (入札制度対象外) |
10kW以上50kW未満※3 | 10kW未満 | |
2021年度 (参考) |
入札制度により決定 (第8回11円/第9回10.75円/ 第10回10.5円/第11回10.25円) |
11円 | 12円 | 19円 |
2022年度 | 入札制度により決定※4 (第12回10円/第13回9.88円/ 第14回9.75円/第15回9.63円) |
10円 | 11円 | 17円 |
2023年度 | 入札制度により決定 | 9.5円 | 10円 | 16円 |
調達期間/ 交付期間※2 |
20年間 | 10年間 |
FIT申請はどうすればいいの?
FIT認定申請は一般的に当社のような太陽光販売店が代理で行いますが、「電子申請を原則とし、万が一紙申請となる場合は、手続きに時間を要しますので、期限日に関わらず申請紙申請の持参は受け付けない」旨も記載されています。
これに合わせて「FIT認定」には、電力会社との接続同意書類の提出も申請と同時に必要となります。お客様はできる限り早く、太陽光の販売会社と、設置計画を完成させる必要があります。
(販売会社は、お客様の承諾なく勝手に容量や工事日を決め、申請することができないため)