まだまだ続くGX志向型住宅!
補正予算案発表。予算1.5倍へ
- 2025.12.15
- コラム
1. 補正予算によるGX志向型住宅への支援拡大
今年1月にも書かせていただいたGX志向型住宅の補助金について、11月28日に補正予算案が閣議決定されました。国交省発表のみらいエコ住宅2026事業(Мe住宅2026)資料では、総額2050億円が盛り込まれており、また環境省発表の資料によると、GX志向型住宅の補助だけで昨年度比1.5倍の750億円を計上するとあります。ここから一戸当たり110万円(地域によっては125万円)の支援を行うとのことです。
環境省:脱炭素志向型住宅の導入支援事業の概要
https://www.env.go.jp/content/000356701.pdf
国土交通省:みらいエコ住宅2026事業の概要
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001970867.pdf
2. GX(Green Transformation)とは何か
今回は改めて、国が推し進めるGX志向型住宅についておさらいしたいと思います。
そもそも、GXとは何の意味なのでしょうか。これはGreen Transformationの略で、温室効果ガス排出の削減と経済成長の両立を目指し、化石燃料中心の経済・社会システムを再生可能エネルギー中心の持続可能なシステムへ根本的に転換する取り組みを指します。
政府広報:GO GX! JAPAN
https://www.gov-online.go.jp/media/commercials/202503/video-294269.html
3. GX志向型住宅の定義と要件
このGXに根差した住宅作りを目指す「GX志向型」とは、高い断熱性能とエネルギー消費量の削減、再生可能エネルギーの導入などを組み合わせ、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準をさらに上回る省エネ性能を目指す住宅のことを指します。
3つの大きな要素
- 断熱等級が 6 以上であること。
- 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」であること。
- 再生可能エネルギーを含む 1 次エネルギー消費量の削減率が 100%以上でゼロエネルギーの家となること。
4. 補助金事業の需要と今後の見通し
2025年度の子育てグリーン住宅支援事業では5月14日に申請受付が開始され、GX志向型住宅向けの補助金は7月22日で予算上限に達してしまい異例のスピードで申請受付が終了しました。子育て世代だけでなく、新築住宅を建てる際に誰でも活用できるため、2026年のGX志向型住宅補助金も即時に消化してしまう可能性があります。
さて、GX志向型住宅が普及する中で、再生可能エネルギー機器として、創エネを代表する太陽光発電システムは、同住宅を作る上で、とても重要な位置付けとなります。つまり、太陽光発電システムの設置が全国でまだまだ加速することが予想されます。



