2024年10月20日、新日本住設Group女子駅伝チーム「サンウルブズ」はプリンセス駅伝に出場。
創部２年目で初めて臨んだ大舞台、残念ながら順位は最下位ながら、大きな収穫を得られた大会でした。

未来を切り開くビジョンを持つために

新日本住設Group 女子駅伝チームの選手たちは、弊社が運営するピラティス事業のインストラクターでもあります。特に社会人になりたての若い選手は、社業とトレーニングの両立だけでも精一杯。そこからもう何段も上を目指すためには、あえて高すぎるくらいの目標が必要でした。

実力差が大きいことは織り込み済み。今回は、強豪チームのスピードを肌で感じ、いつか自分たちがその舞台で競り合う未来を信じ、イメージすることが大切。

創部２年でのプリンセス駅伝参戦は無謀な挑戦にも見えますが、今後の方向性を決めるうえで、監督・コーチは何度も検討を重ねて決断。以後チームオーナーである新日本住設Groupも、一丸となってチームを支える体制を作り上げました。

目標は「スタートライン」

現在のチームメンバーはわずか6人、一人でも欠けたら大会に出られない。

第１区（7.0km）走者の髙橋ひな選手は、選手として長いブランクからの復帰の途上、走る体を取り戻しつつの大会。
第２区・持田亜姫選手（3.6km）、第３区・板井加奈選手（10.7km）、第４区・チェロップ・ミリアム選手（3.8km）、第５区・酒井珠乃 選手（10.4km）、第６区・山下穂香（6.696km）につなげていくための重要なスタートを、キャプテンが担いました。

向かい風に負けず

4区、インターナショナル区間（外国籍の選手が出走できる区間）では、同郷ケニア出身の選手もいたことで闘志を燃やしていたチェロップ・ミリアム選手が、強烈な向かい風を受けながらも見事な追い上げを見せてくれました。

繰り上げスタートでの涙

駅伝では、各中継所において設定された制限時間内に襷を渡せない場合、繰り上げスタートが適用されます。トップ争いとは別の、もう一つのドラマがここにあります。

新日本住設Groupも５区・酒井珠乃選手からの襷リレーが叶わず、6区の山下穂香選手は白いタスキで出走。繰り上げスタートは各コースでの累積でもありますが、該当区走者の無念は言い尽くせないでしょう。過去、故障に泣かされてきた酒井選手にとって「大きな公式試合を走る」こと自体が夢だったはず。しかし今回、その夢の舞台を走り終えた瞬間、倒れ込むより先に溢れた涙こそ、テレビでは放映されない「成長の証」です。

応援団も全力サポート

新設チームなら応援団も新米、ほとんどの社員が初めての駅伝観戦でしたが、全国の支社から駆けつけた応援団で、各区でエールを送り続けることができました。
駅伝はチーム競技ですが、襷を受け取ったら次の区間につなぐまでは一人きりの戦い。どの区間でも応援したいと奔走し、６区に到着する頃には、声が枯れてしまった応援団員もいたほどです。

宗像市・福津市民の
温かい応援

プリンセス駅伝が毎年開催される宗像市と福津市では、有名チームや大企業だけでなく、私たちのような新しいチームにも、多くの市民から惜しみない応援をいただきました。応援が少ない区間では、地元の方々が一緒になって「新日本住設 」の横断幕を掲げてくださるシーンもあり、市民の温かさに感激しきりでした。選手も応援団も感謝の気持ちでいっぱいです。

総括

閉会式後の総括会で、山田壮太郎監督は

「駅伝の大会に出場するために必要な最少人数で、全員がフィジカル面を徹底的に調整し大会に出場できたことは、経験値の少ないチームにとって一つの成果です。」

としながら、

「次なる目標として、レースを戦えるようになること。」を掲げていました。
近い将来、日本中にその姿を見せられるように、明日からまた、６人の研鑽の日々が始まることでしょう。

最後に。
私たち社員を九州へ連れていってくれて、ありがとう！
駅伝という競技の素晴らしさを教えてくれてありがとう！
新日本住設Group女子駅伝チームの挑戦は始まったばかりです。焦らず、一歩ずつ成長し、悔しさを糧にチームとして前進していってほしい、それが会社としての思いです。

成績

新日本住設G（2:39:09）　順位：30位

http://www.jita-trackfield.jp/jita/wp-content/uploads/2024/10/2024_Princess-EKIDEN_Result_1020.pdf

大会情報

プリンセス駅伝 in 宗像・福津　第10回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会
開催日：2024年10月20日　12時10分スタート
コース：宗像ユリックスSTART/FINISH　宗像市～福津市～宗像市(6区間42.195km)
主催：日本実業団陸上競技連合
共催：毎日新聞社、TBSテレビ、RKB毎日放送
後援：宗像市、福津市、宗像市教育委員会、福津市教育委員会、スポーツニッポン新聞社
運営協力：福岡陸上競技協会
協賛：岩谷産業株式会社