家から電気自動車を充電!広がるEV、V2H
- 2020.09.15
- コラム
「家にガソリンスタンドがあったら、移動して給油する手間が省けるのに・・・」
こんな風に思ったことはないでしょうか。
実はガソリン車では難しかった宅内給油ですが、電気自動車(EV)であれば自宅を給電スタンドとして活用できるのです。
V2Hとは?
これを実現するためのアイテムがV2Hというもので、既に三菱電機やニチコンといった大手メーカーが製造しています。
V2HはVehicle to Homeの略で、車と家の電気を双方向でやり取りできる装置です。
太陽光発電をお持ちの方であれば、その発電した電力を電気自動車に送り込むことで給電することができます。
また災害などで停電に陥った場合でも、電気自動車に電気が残ってさえすれば、宅内の家電を動かすことが可能です。
太陽光発電で生み出した電力が燃料となるわけですから、当然ながら電気自動車の燃料代もかかりません。
売電や自家消費で利用することを考えると、全てが給電に使えるとは言えませんが、
万が一の災害にも強いため、太陽光発電をお持ちの方はガソリン車から電気自動車に乗り換え、V2Hを合わせて購入することで、新たなメリットを享受しているようです。
電気自動車の普及
さて、電気自動車自体の普及状況はどうでしょうか。
車か給電設備のどちらかだけでも一気に普及すれば、市場はさらに成長するはずです。
この点では、自動車メーカーがラインナップを拡充、一斉に動き出しています。
国内では、日産自動車、三菱自動車工業が先行し電気自動車を積極的に展開してきましたが、今夏、本田技研もV2H対応の電気自動車で本格参入に名乗りを挙げました。
世界では、電気自動車で人気を博しているテスラが、株式時価総額が7月に一時2,277億ドル(約24兆4000億円)まで上昇しました。
これは、トヨタ自動車を抜いて自動車業界ではトップの数字です。
この背景にはコロナウィルスによる他メーカーの失速もありますが、世界中で電気自動車専業メーカーへ期待が注がれている証拠となったとも言えるのではないでしょうか。
メルセデス・ベンツ、BMW、ボルボ、アウディ、そして、ポルシェ等々、名だたる企業が電気自動車のラインナップを拡充していくようです。
このように電気自動車は世界で浸透しつつあり、V2Hを活用した太陽光発電と電気自動車、家と車の関係は今後世界的にも深いものになりそうな予感がします。