コロナ禍の世界、これからのエネルギー

2021.08.30
コラム

コロナ禍の世界、これからのエネルギー

新型コロナウイルスの感染がまた拡大を見せています。第5波となりますが、今回はこれまでと違い重症患者も増え、緊急事態宣言もまた発令されるなど、深刻な事態になっています。
国民全体へのワクチン接種が進み徐々に安堵を得られるであろう反面、気の緩みに加え自粛期間の延長も合間って、特に若い世代で流行ってしまっているようです。

さて、今回はウイルスに蝕まれた世界において、エネルギー分野はどのように変化していくのかを国際エネルギー機関IEAの資料を元に見ていきます。膨大な資料ですので、太陽光発電に関わる部分を抜粋したいと思います。

新型コロナウィルスのエネルギー業界への影響

IEAのWorld energy outlook2020によると、まず「新型コロナのパンデミックは、エネルギー分野に近年で最も大きな混乱を引き起こしている」と言います。

そして「今後、数年間この影響は続くことになるだろう」ともしており、多くの不確定要素が残されていることから、エネルギー政策の方向性が見えないことも記載されています。

その一方で、この資料内では「太陽光発電は電力源の新たな王になる」と明記されており「再生可能エネルギーは、我々のシナリオの全てで急速に増加すると見込む。太陽光発電はこうした新たな発電技術群の中核と位置付ける」とあります。

エネルギー業界における、今後の太陽光発電の立ち位置

太陽光発電は過去10年間にコストが大幅に低減したことで、ほとんどの国々で新規の石炭火力、ガス火力発電所よりもコストが低くなり、太陽光発電のプロジェクトはこれまで見られなかったほど低コストの電力源となっていることも特筆されていました。

さらに、公表政策シナリオ(Stated Policies Scenario、略称STEPS)では、2030年までの世界全体の電力需要の増加分の80%を再生可能エネルギーが供給すると見込んでいます。 「太陽光は、2022年以降、毎年普及率の新記録を更新すると予測され、再生可能エネルギーの成長を牽引する」と言います。これに陸上・洋上風力が続くと見ています。

電力需要の高まりへの対応

翻り、これからの電力需要についてはエネルギー消費全体において役割がこれまで以上に高まり、再生可能エネルギーや原子力による発電量が増加して、旅客交通など電化のコスト効率が良い部門における排出削減に寄与されることも想定しています。

そして

エネルギー分野の変革にとってより難しい問題は、それ以外の部分、特に鉄鋼やセメントなどの産業部門や長距離輸送部門における対応、複雑なエネルギーシステムの中での多様な変化の間でバランスを取ることや、人々の理解を確保・維持していくことにある。
2030年以後も排出削減のペースを保つには、エネルギー効率・資源効率の改善、電化の推進、低炭素な液体・気体 燃料の役割強化に絶え間なく注力していく必要がある

のように分析しています。

まとめ

簡単に太陽光関連の部分を抜粋しました。こういった話は世界の大きな動きで関係ないように思えますが、エネルギー情勢というものは、島国で資源の乏しい我が国にとっては無視できない問題です。
エネルギー変革に向けた社会活動の一助となれるように、これからも当社は太陽光発電販売・施工事業に取り組んで参ります。

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