COP27、エジプトで開催

2022.11.15
コラム

COP27、エジプトで開催

COP27、エジプトで開催

木々は少しずつ赤くなりはじめ、紅葉狩りが楽しみになる季節となりました。さらに国内では旅行やインバウンド観光の受け入れなど、少しずつ脱コロナの動きが出てきており、人やモノ、カネの移動が活発化しそうで楽しみではあります。

その一方で、円安や物価高騰と景気は不透明感も漂っています。私たちのスマートハウス業界においても、材料高騰で難しい経営局面にありますが、環境負荷低減に向けた国の動きは変わりません。

COP27とは?

さて、そんな『環境』というキーワードにおいて世界的な方針を決める重要な国際会議COP(Conference of the Parties)が今年も開催しました。場所はエジプトで会期は11月6〜18日まで行われ、約200の国が参加しています。この毎年開かれるCOPとは一体どういったものなのでしょうか。

実はこの会議、全世界で最も重要な気候関連の方向性を位置付ける会議なのです。92年に国連が開いた「地球サミット」で、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の制定と、その調整機関が設置されることになりました。ここに参加した国々が、温室効果ガスの削減で気候変動を防ぐことを目的に気候サミットであるCOPを毎年開催しているのです。既に今年は開催27度目となるのでCOP 27となっています。COPの議論の中心となるのは、「各国がどのように温室効果ガスの排出量を減らしているのか?」や「各国がどのように適応して他国のCO2削減を支援していくのか?」、そしてその対策や支援における費用なども具体的に議論されています。

今後の目標

昨年はイギリスのグラスゴーで開催され、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする」という目的で、全世界で共通する国際的な取り組むことで各国が合意した『パリ協定』が採択された2015年のCOP21以降、初めてCOPに各国の首脳級が集まりました。首脳級の会合ではなんと130か国以上もの首脳が気候変動対策の推進に向けた取り組みについてスピーチを行いました。日本からは岸田総理が出席し、新たな2030年度温室効果ガス削減目標、今後5年間での100億ドルの資金支援の追加コミットメントに言及し、適応への取り組みのための資金支援の倍増を表明しました。

COP 27は会期中ですが、今回はウクライナとロシアの対立により、世界的な温室効果ガスの削減協力体制に影響が出ていることが表面化するのではないか?と言われています。特に先進国と途上国、新興国の間でも、資源問題や排出影響で削減努力が後ろ倒しにならないか懸念されます。また、会期後に取りまとめを詳報できればと思いますが、こういった世界的な議論として、CO2削減が叫ばれていることも私たちは理解しておかなければなりません。

当社としては、少しでも国内のCO2削減を実現するためにも、全国の住宅に太陽光発電システムを普及できるよう努めて参ります。

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